令和7年第1回定例会(令和7年度予算審査特別委員会) [民生費]

質問事項1
児童館管理運営事業について
 最初に、中高生への支援強化についてです。児童の居場所づくりで学童機能を含め、小学校での放課後こどもプラン事業のきっずクラブ対策が拡大され、環境は少しずつですけれども、よくなってきたということで、児童館施設の許容範囲が各館によって大分違いはありますけれども、非常に使える範囲が広くなったということで、学習やくつろぎのスペースの確保はどのぐらいできているのか、まず、お聞きします。
 乳幼児から中高生までの対応する児童館運営を、私の地元のすぐ近くの千田児童館では指定管理者制度になっていまして、大変こどもたちが楽しく放課後を過ごしたり、中高生の地元でいうと深川四中の生徒も行き来するようになって、便利性が大変高くなっています。これが前は青少年課で進めていたわけですけれども、青少年プラザや文化センター等の中高生の居場所ということでの学習できるとか予習するスペースをつくっていただいたことを思い出します。これと同じだと自分では考えているわけなんですけれども、先生の働き方改革もあり、夕方まで一生懸命クラブ活動をしていた時代ではなくて、中学生なんかは、いわゆる帰宅部、帰宅部の生徒が大変多くなっていることは確かです。地元の児童館で、小学生から中高生のつながりが生まれる居場所づくりは、とてもよい機会になることを望んでいます。
 仲間同士で学習したり、千田ではバスケットができたり、そういうスポーツのところも屋上でできるわけですけれども、汗を流していたり、学校外の課外活動としての機会に発展したり、期待をしているところです。
 児童館管理運営側がどのような内容で働きかけているのかまず、お伺いします。
質問事項1の回答
こども家庭支援課長
 まず、最初に学習スペースやくつろぎスペースの確保といった御質問がございましたけれども、現在も児童館で学習とかくつろげるようなスペースを取ってございますけれども、なかなか狭いというところもございます。
 今回、予算の中で学習スペースの確保として、各館の状況に合わせてですけれども、個別学習用の机ですとか、あとは集団でおしゃべりしながら楽しく勉強できるような机というのを配置するような形で検討してございます。くつろぎスペースとしては、友人とリラックスしておしゃべりできるようなソファーを各館にそれぞれ設置したいと考えているところです。ただ、各館でも、豊洲が今回改修ありますけれども、ほか改修ございませんので、今あるレイアウトを一部変更するなどしながら、スペースは確保していきたいと考えているところです。
 もう1点、つながりが生まれる中で、児童館がどうやってこどもたちに働きかけをしていくかといったような御質問かと思いますけれども、今、児童館の活動は、児童館の活動報告という形で、各学校とかにもお知らせもしていますし、いろいろとSNSで発信などもしているところではございます。ただ、さらに今度、中高生支援もやっていきますので、中高生専用アカウントのインスタとかも開設をしたりとか、あとは、こどもを今回、児童館に限らないんですけれども、子育ての情報発信アプリも来年度予算に入ってございますので、そういったものを活用しながら発信して働きかけというものを行っていきたいと考えているところでございます。
質問事項2
一泊体験の方向性について
 以前地域の育成者や町会、こども会が地域学習の内容を込めた2泊3日の合宿通学事業を実施していたわけです。2泊3日のため、利用する集会場の近くに銭湯があるとか、宿泊の条件がいろいろ縛りがあって、やれる場所とやれない場所が実はあったわけですけれども、今回の児童館実施について、災害的な震災とか、一泊することを、学校避難所もそうですけれども、第2避難所である児童館でも、避難のときの体験学習としても、とても大切なことだと思っております。
 年1回ある地域の協力者が集まる地域報告会でも、一泊体験の募集が実は集まらないということで相談されたことがありまして、ポスターのやり方だとか、先ほどのSNSを利用していなかったものですから、全然こどもが集らなかったことがありました。
 このように、まだやり始めたばかりかと思いますけれども、今後、継続していく方向性がどのようにあるのか、企画内容や課題についてお伺いします。
質問事項2の回答
こども家庭支援課長
 以前、合宿通学ということで、皆でとまって2泊3日で学校に通学しようという事業がございましたけれども、コロナ等もあったのと、また、やっている学校も7校と少なかったといったこともございまして、今回いろいろと変えまして、宿泊体験事業を1泊2日で全児童館で行おうと変えたところでございます。
 コロナ、何度も計画してからもコロナがありまして、昨年から今年度で2回しかないというところで、まだ課題が幾つかあるというのは確かにそのとおりでございます。今年度は、改修工事中でした塩浜児童館と、予定はしていたんですけれども、台風のため中止になってしまった亀戸第3児童館を除く15館全てで実施してございます。
 内容としては、十数名から20名程度の定員を各館で設けてございます。確かに一部では、定員に届かない児童館もございました。スケジュールを組み立てるときに、地元の学校さんの行事とかとなかなかうまく児童館のほうで調整ができなかったということで、応募期間が短くなってしまったために集まらなかったといったような課題があったということで館から報告もありましたので、こういった課題は次回以降、来年度以降、そういうことないような形で反映していきたいと考えてございます。
 あと、内容というところでございます。今回、防災をテーマにしてございますので、各館で工夫してございまして、防災クイズラリー、防災DVD視聴、応急手当体験、防災講座、これ紙でテントをつくって、その中で寝るといったような形です。あと消防署訪問、アルファ化米やクラッカーなどの備蓄食品による食事など、各館で工夫した内容。あと、ほかには、防災は関係ないんですけれども、定番ではございますが、肝試しですとかナイトハイクですとか、セミの産形の観察、その他いろいろ工夫してやっているところでございますので、参加者児童はかなり好評だったということです。  来年度以降も、課題を整理しながら引き続き取り組んでいきたいと考えてございます。
質問事項3
名称について
 最後に、児童館の運営事業、児童・生徒の居場所や遊びの宝箱であるわけなんですけれども、乳幼児から高校生まで多様な年齢の利用が望まれているので、児童館という名称が脱却してもいいのではないかと自分では思っているんです。住吉にあるこどもプラザ、千田館とかそういう、また、こどもわくわく館とか気軽に、こどもや中学生、高校生も気軽に集まれる名称に統一することはどうでしょうか。
質問事項3の回答
こども家庭支援課長
 名称でございます。児童館という名称が中高生になじまないという御意見は以前から確かにございました。しかしながら、児童館という名称が長年地域に親しまれてきたといったような経緯もございます。また、小学生や乳幼児親子も、ずっとその名前になじんできたというところがございますので、児童館という名称を変えるというよりかは、先ほども御答弁差し上げましたけれども、中高生、確かに中高生が児童館行こうというのはなかなかあれかもしれませんので、中高生向けの愛称というものを、今回利用者の公募で決めましたので、ティーンズベース江東ということで決定しましたので、こういった形で、さらに親しみを持ってもらえるような形で進めていきたいと考えているところでございます。