令和2年2月20日 第1回定例会

質問事項1
こうとう安全安心メールについて
最初に、こうとう安全安心メールについてお伺いします。
 令和元年10月12日に発生した台風では、最小限の被害で済んだ江東区は、山崎区長並びに行政の城東地区への避難勧告の発令対応について、素早い決断力と地域に対しての安全対策情報の効果で、区民の皆様は安心を肌で感じることができたことと察します。
 多くの課題も残った台風19号災害では、私は深川地域でしたが、砂町や小名木川と隣接していることから、川南小学校には100名以上、扇橋小学校には30名以上の自主避難者が避難所開設の情報を取得して集まり、朝まで体育館で過ごした地域の方は少なくありません。
 そこでお伺いします。
防災無線放送や緊急速報メール、こうとう安全安心メールや江東区災害アプリ、その他ホームページ、ツイッター、フェイスブック、ケーブルテレビやFMラジオなどの防災及び災害時の情報として伝達手段が発信されていますが、9年前の3.11東日本大震災後に改善されてきた情報力を、台風19号の経験値で改める計画があればお伺いします。
 地元の町会組織、深川八ヶ町防災協議会で、小中学校で合同避難所運営の訓練を実施していますので、各町会の災害協力隊の結束力で自主避難者を受け入れ、学校長との協議で、学校保管されていた非常食を配布させていただきました。
消防団第2分団の協力も得て、体育館マットを利用して休憩や宿泊エリアを確保することもできました。
 併設している川南幼稚園の保護者のLINE伝達が始まりで、高層マンションではない一戸建ての若い夫婦が赤ちゃんを抱いたり、幼児の手を引いて、レベル4の発信を確認してから、泊まり支度の方々や食料も持たずに急いできた方々と、次々と集まってきた光景を見た私や町会長を初め災害協力隊メンバーは、予想を超えた避難状況になったことにびっくりしました。
 そこでお伺いします。
現在の無線放送やメール、アプリ等の情報伝達手段は、情報発信のタイミングや内容に特徴があるため、区民に対しての啓蒙活動が難しくなっていると考えます。
各伝達方法の提示や広報手段を改めて整理することについて考えがあればお伺いします。
 最も身近で有効なこうとう安全安心メールの登録者数は、令和元年11月末で2万9,095人で、52万区民に対しては余りにも少ない登録者です。
こうとう安全安心メールは、10年以上前の殺傷事件の経緯で、こどもたちの安全を守り不審者情報を広域に開示する情報網のため、防災等の緊急速報発信が行われているとの認識が浸透していないと推測します。
 今後予想される大震災や台風災害に対して、正しい情報を、安全に身を守る行動指針を早く情報伝達するために、多くの区民にこうとう安全安心メールを浸透させることが必要であると考えますが、改善についてお伺いします。
 江東区長期計画の重点5の防災都市江東戦略の複線化や多言語化など、伝達手段の強化と避難誘導や情報発信のあり方の検討などを取り組むと示されています。
 令和2年度予算では、防災アプリを改修し、こうとう安全安心メールとの自動連携を行い、情報発信機能を強化するための取り組みがあります。
また、ライトや携帯充電もでき、高齢者でも使用できる防災備蓄用ラジオの全戸配布も実施されます。
防災対策は待ったなしのスピードが必要です。
計画されている整備について、考えをお聞きします。
 そして、2020オリンピック・パラリンピックでの災害対策もあり、区内で生活する外国籍の方々に対応できる英語でのメール発信も必要であると考えます。
 次に、普及課題への取り組みとして提案します。
 1、連合町会を経由して町会役員の方々に登録を拡大し、地域へ活動を周知する。
2、町会掲示板にメール登録のURLとQRコードの提示を広報する。
3、学校並びに区関連施設や団体から発行される機関紙等に掲載する。
4、城東地区や深川地区のこうとう安全安心メールを自分自身で選択できるシステムを進め、より細かな情報を各自が判断できるメールとする。
 このようにアイデアを募集するなど、改善への考えがあればお伺いします。
質問事項1の回答
総務部長(石川直昭)
台風第19号を経験した本区では、避難勧告などの情報伝達に関する課題を抽出し、各種伝達手段の連携を強化するなど、ハード面について検討するとともに、情報を出す時期などソフト面についても検討を進めております。
 次に、伝達方法の提示や広報手段の整理についてです。
 本区では、防災行政無線を初めとしてさまざまな手段を用い、防災情報を発信しております。
1つの手段に頼らずに複数の情報伝達手段を組み合わせることで、どのような状況下でも確実に情報を伝えられるよう取り組んでおりますが、種類が多いためわかりづらいという課題があります。
利用者の年齢層やニーズに応じて活用してもらうため、各種ツールの内容や特徴をわかりやすく提示し伝えるなど、広報手段を検討してまいります。
 次に、こうとう安全安心メールの浸透についてです。
 こうとう安全安心メールは、受信の簡便さや情報のわかりやすさから、防災行政無線を補完する伝達手段として活用しております。
メールの周知につきましては、年4回行われるJアラート試験に合わせ、QRコードを含め区報に掲載をしております。
また、区役所、出張所や図書館にリーフレットを配架するとともに、イベント時にリーフレットを用いて御案内をしており、町会への周知も開始をいたしました。
 今後は、他のメディアを用いたり、携帯電話会社と連携し、さらに周知を広げていくことを検討してまいります。
 次に、情報伝達における整備計画についてです。
 新年度予算で予定している防災アプリの改修では、既に気象情報の発令と自動連携しているこうとう安全安心メールと防災アプリへの発信を自動化します。
これにより、気象情報や防災関連情報をアプリのプッシュ通知機能を用いて迅速に発信するとともに、安全安心メールの多言語化改修と連動して、日本語を含めた4言語の中からあらかじめ選択した言語で情報を受信できるようにしてまいります。
 防災備蓄用ラジオの配布では、乾電池や手回し充電での使用や携帯電話への充電機能も附帯したラジオを全世帯に配布することで、区民が停電時でも情報入手できる態勢を確保するとともに、防災協定を締結しているレインボータウンFMとの連携を強化し、荒川の水位や東京湾の潮位など、巨大台風接近時等に、区民がみずからの身を守ることに役立つ情報をきめ細やかに発信できる態勢を構築してまいります。
 次に、メール配信改善に向けての考えについてです。
 メール配信につきましては、自動配信の内容の充実や即時性を高めるなどの改善を図ってきたところであります。
また、さらなる普及を進めるため、さまざまな機会を活用することも重要と考えます。
現時点ではアイデアを一般募集することは考えておりませんが、より使いやすいシステムになるよう改善を図ってまいります。
質問事項2
食と健康について
次に、食と健康についてです。
 最初に、江戸東京野菜についてお伺いします。
 JA東京に登録された江戸東京野菜は、現在48品目あり、もともと江戸時代の地野菜とともに、諸国から集まった野菜の種を品種の改良を経て栽培して江戸の野菜として定着したものがあります。
有名な野菜では、地名があらわす練馬大根、馬込三寸ニンジン、千住一本ネギ等、区内では亀戸大根や砂村三寸ニンジン、砂村一本ネギがあります。
収穫時期で季節を感じ、旬の味覚を楽しむことは大切なことです。
学校における食育で江東区の伝統野菜をテーマに取り組みをされています。
 そこでお伺いします。
地域の食文化、食材を学ぶために栽培して収穫する活動が今も継続し、そして広まっているのでしょうか。
 区外ですが、友人がかかわるこども園で、アレルギーの知識を持ち、御家庭でともに調理活動を続けて、園児たちが自分たちで栽培、収穫し、それを料理して、苦手な食べ物を食べ、克服できたことを親も喜んでいると聞いています。
 学校教育での田んぼの学校や、毛利小学校では隣接した都立公園の畑で野菜を耕しています。
伝統野菜の活用とさらなる体験型の食育の継承について、考えをお聞きします。
 次に、健康に結びついた食文化についてお伺いします。
 1月24日から30日は全国学校給食週間であり、区役所の2階のフロアでは食育展が開催され、各小中学校の食育をテーマとした展示がありました。
オリンピック・パラリンピック給食や生徒がつくるお弁当、季節の食材を使用した給食や、2013年12月にユネスコが無形文化遺産登録した和食の特徴を学んだ展示がありました。
この食育展を各出張所ごとに展示して、多くの区民に知ってほしいと思いました。
 そこでお伺いします。
食育の推進として、江東区食育推進計画の第3次の計画策定で、食を通じたコミュニケーションの機会の減少、食を大切にする意識の低下などの課題を挙げていますが、実践面での課題とはどういうことなんでしょうか。
 食育展でも実践の環を広げていこうと、中学生や家族で取り組んだ「わが家の行事食」の23作品が展示され、とても気持ちが伝わる冊子も作成されました。
この冊子のレシピは、各家庭の祖母から母に受け継いだ味や季節ごとの行事食や地方の伝統的な料理として紹介してくれています。
令和2年度の新たな食育推進事業で江東区家庭料理検定が決まっていますが、具体的な内容をお聞きします。
 和食は、新鮮な食材を使い、自然の美しさや季節を表現している点や、年中行事に深くかかわり、文化的なところも評価されています。
和食の原点は家庭料理であり、健康に結びついた食生活が暮らしの中にあるからです。
季節の野菜をふんだんにとる一汁一菜を基本として、旬の野菜や魚類を食べることで健康を維持できると言われています。
 そこでお伺いします。
健康に結びついた和食の原点の家庭料理について、考えがあればお聞きします。
 江東区には豊洲市場・千客万来施設が2022年にオープンします。
一足先に江戸前城下町が開かれています。
食文化を大切にするとともに、季節野菜や旬の鮮魚が食べられる城下町になることを期待します。
 区内にある食材の発信地である豊洲市場の江戸前城下町で、亀戸大根を初めとする区内伝統野菜が食べられ、家庭料理などの食文化が伝えられるエリアを区の主催でできる可能性について、考えをお聞きします。
質問事項2の回答
区長(山崎孝明)
食と健康についての御質問です。
 まず、江戸東京野菜に関するお尋ねですが、区立小中学校では、平成22年度に東京都の食育研究指定地域となったことを契機として、江東区の伝統野菜の復活に取り組んでおり、今年度は小中学校5校で亀戸大根を、小学校1校で砂村一本ネギを、幼稚園1園、小中学校8校でそらまめを継続して栽培しております。
 そらまめが江戸野菜に指定されているかどうかは私、知りませんけれども、旧中川のそらまめ祭りを契機として、大島の小中学校が中心となってそらまめを栽培していると、それを祭りで配っているということがございます。
 土壌づくりや育て方の難しさから、現時点で実施校を広げる計画はありませんが、専門の知見を得ながら取り組みが継続できるよう努めてまいります。
 あわせて深川めしを初めとした郷土料理や、小松菜や明日葉などの地場産物を学校給食に取り入れることで、児童・生徒が食と地域とのつながりへの関心を高められるよう、取り組んでまいります。
 また、体験型の食育についてですが、本区では多くの小中学校において、理科や総合的な学習の時間、校外活動等を通じ、さまざまな農作物の生産体験学習を行っており、今後も実践を踏まえた食育を着実に推進してまいります。
 次に、健康に結びついた食文化の普及についてです。
 まず、第三次江東区食育推進計画の実践面での課題についてですが、世帯構成やライフスタイルの多様化により、家族や異世代の人と一緒に食卓を囲むなど、ともに一緒に食べるという、そういう機会が減っていることから、食べ物の生産過程を知り、つくる人への感謝の気持ちを持つことや、日本の食文化を理解し、次世代へ継承することが難しくなっているものと考えております。
 次に、次年度から新たに取り組む江東区家庭料理検定ですが、23区初となる区独自の食育の検定を通して、小中学生に日本の食文化に関する知識、食事のマナー、バランスのとれた食事や基礎的な調理の仕方など、食に関する基礎的な知識と選択力を身につけてもらうとともに、保護者等の一般受検を受け付けることで、家族での取り組みを促し、検定を通じた家族間のコミュニケーションの充実を図ることを目的としております。
 江東区では、保健所が頑張っておいしいメニューコンクールを開催してもう何年にもなりますが、非常に多くのこどもたちが、お母さんと一緒に新しい自分たちで考えた料理をつくって、そのコンテストをやっておりますが、非常にこれですね、私、毎回出るんですけれども、いい行事だと、事業だというふうに思っています。
親子のその何というんでしょう、料理をつくることによって協働する力、コミュニケーションを図るという点では、本当にホットでいい行事でしてね、それをいつも感心して楽しく見ているんですが、たまたま去年、ある料理学校の校長先生とお会いしたときに、食育の検定の教科書をお持ちいただいて見せてもらいました。
それ見ますと、非常に基礎的な、易しいというか、いい内容でしてね、これはいいということで、いろいろ検討した結果、今回、来年度から始めたいということになったわけです。
 これも今申したように、大人も参加できるということでございますが、できればおいしいメニューコンクールのように、親子でお母さんとこどもが同じ検定試験を受けるというのは、とてもいいことじゃないかなというふうに思っていますので、できるだけ多くの参加者を得たいなというふうに思っています。
 特に非常に基礎的なことですから、栄養のこともそうですし、包丁を使うこともそうですし、料理のバランスもそうですし、いろんなことが、基礎的な基本的なことが教えいただけるということで、そういう教科書をこどもたちが読むということだけでも、私は大きな効果があるんじゃないかというふうに期待をしているところでございます。
 次に、和食中心の家庭料理についてですが、日本の伝統的な食文化である和食は、栄養バランスにすぐれ、日本人の健康的な食生活を支えています。
また、国の第三次食育推進計画の中でも、食文化の継承に向けた食育の推進が重点目標の1つとなっており、郷土料理や行事食など、和食を次世代へ継承する取り組みは重要性を増しています。
今後とも、家庭における和食の魅力を伝えていく取り組みを進めてまいります。
 次に、江戸前城下町における区主催の取り組みの可能性についてですが、江戸前城下町は、豊洲市場の新鮮な食材を使った海鮮焼きや日本の多様な食文化を体験できる多種多様な飲食・物販店舗を集積した、食とライフスタイルの発信拠点としてことし1月に開業しました。
施設内には、屋外マルシェやイベントなど、さまざまな人が集い、憩うことのできる多目的広場もありますが、区主催によるイベントなどの開催については、今後の検討課題とさせていただきます。
質問事項3
まちづくりの核となる公園整備について
次に、まちづくりの核となる公園整備についてです。
 最初に、つながりのある公園整備と低速電気バスの導入についてお伺いします。
 豊島区池袋では、駅周辺の4つの公園を核としてまちづくりが進められており、「公園がまちを変えにぎわいを創出する」がテーマで、2016年から5年間で計画を進め、南池袋公園は広々とした芝生公園や雰囲気のよいカフェレストランが人気です。
中池袋公園は、アニメの聖地として知られ、複合施設ハレザ池袋の前面で7つの劇場と連携した運営をされています。
 そこでお伺いします。
西口公園を隣接する東京芸術劇場と一体的に整備し、公園全体を屋外劇場としてリニューアルオープンしました。
2020年の春にオープンする4つ目の造幣局跡地の新公園は、防災公園と市街地に再生するとのことです。
これらの4公園では、土日にイベントが開催され、個々の独創性を生かし連携されています。
このように、当区でもつながりのある公園整備として見直し、民間とのコラボレーションを活用して、ノウハウを生かしたマネジメントが機能されることについて、考えがあればお聞きします。
 また、豊島区では、遊びや憩いの場として小さな公園も改善を試み、小規模公園活用プロジェクトとして、民間とのパートナーシップ協定を進めました。
シンボルツリーの周辺や公園の石積みに沿って木製のベンチを使用、そしてウッドデッキで隣接する集会所とつなぎ、連続性を保ちました。
当区で実施される民間とのパートナーシップ協定に関してお聞きします。
 4つの公園を核として、駅周辺の回遊性を高めるため導入された赤くかわいい低速バス「IKEBUS」は、時速20キロ未満でゆったりと走行し、まちの景観を楽しむことができます。
片側5輪のゴムタイヤで車高を低くして、高齢者も乗りおりが楽で、大人200円で乗車できます。
 当区での2020オリンピック・パラリンピック終了後に、各競技場のつながりを点と点で結ぶことができます。
低速バス「IKEBUS」は、環境に配慮した電気バスで、江東区に本社がある会社が運営されています。
高齢者が移動する際、新たな需要にもつながります。
各競技場や都立や区立の主要な公園をつなげるために、低速電気バスの導入について、考えがあればお聞きします。
 次に、屋外劇場についてお伺いします。
 池袋西口公園は、通常の区立公園だったスペースを、隣接する東京芸術劇場と一体的に整備するため、民間の力が導入され、近代的な屋外劇場となり生まれ変わりました。
屋外劇場とは、古代ギリシャ演劇の仮面劇が演じられる常設建造物で、現代でも残っています。
ニューヨークセントラルパークや英国では、短い夏にオープンエンドシアターとしてシェイクスピアが演じられ、気軽に芸術に触れられるイベントとして人気があります。
 有名なグローブ座は日本でも再現されていますが、そのイメージから、西口公園も舞台を囲んで円形劇場になっています。
日常は、木製の椅子で休憩できる安らぎの場であり、噴水でこどもたちが遊べ、災害時には防災公園として活用できます。
地元イベントからパブリックビューイングやオーケストラ等の演奏もでき、さまざまな用途に対応可能な舞台や照明、音響設備が整っています。
 そこでお伺いします。
池袋西口公園の屋外劇場は、コンパクトながら裏側からの搬入口や楽屋もあり、大型ビジョンや高性能スピーカーを整えています。
また、皆が撮影した写真を投稿し、池袋の自慢エリアをコミュニケーションしたり、スマホで体験するARコンサートも楽しめます。
このような民間との協働されたコンサートやお芝居ができる芸術的スペースの屋外劇場について、考えをお聞きします。
 そして、ラグビーワールドカップ開催時には多くの参加者が集い、屋外パブリックビューイングでスポーツ観戦を楽しみました。
オリパラでは、東京2020ライブサイトとして多くのエリアでスポーツ観戦できるのですが、区内の身近なエリアでのコミュニティサイトやパブリックビューイングの実施についてもお聞きします。
 SPORTS & SUPPORTSを掲げている当区が一体となれる、パブリックビューイングができるエリアの必要性を感じます。
 都立の木場公園や猿江恩賜公園では、発表できる舞台はありますが、区立公園として小中学生が気軽に楽しみながら演奏や発表ができる屋外劇場が、10年の長期計画で具体化され、区民の安らぎの場であり、公園がまちづくりの核となることを要望して質問を終わります。
質問事項3の回答
土木部長(並木雅登)
まちづくりの核となる公園整備についての御質問にお答えします。
 まず、つながりのある公園整備についてです。
 本区におきましても、指定管理者による管理運営が行われ、区立豊洲ぐるり公園では、公園の特色を生かしたイベントの開催や施設の整備運営が実施されております。
また、区立竪川河川敷公園では、スポーツ等各種イベントによりにぎわいを創出しております。
 今後、若洲公園でのパークPFIと指定管理者制度を併用した整備、管理運営や(仮称)大島九丁目公園の整備などで、立地条件や周辺環境に配慮した上で、民間ノウハウの活用など、つながりのある公園整備に向けた取り組みについて検討してまいります。
 豊島区では、地元の民間事業者とパートナーシップ協定を締結し、公園でのマルシェ開催や定期的な意見交換の場づくり等、中小公園や遊休地をコミュニティの場へと再生する協働プロジェクトを実施しているのは御指摘のとおりです。
 今後、本区においても、民間事業者とのパートナーシップ協定等により、公園等の積極的な活用や管理を促進することで、地域コミュニティの場として公園のにぎわいの創出を考えてまいります。
 また、競技場や主要な公園を結ぶ低速電気バスの導入についてですが、現在、臨海部では民間による無料巡回バスが運行されております。
さらに、オリンピックを契機として、無人運転を含むさまざまな実験が行われており、実施段階に移れば、ゆりかもめを補完するネットワークとなることが期待できます。
 区といたしましては、オリンピックレガシー等を結ぶ交通手段として、御質問の低速電気バスも含め、現在進められている民間のさまざまな取り組みを注視してまいります。
 次に、屋外劇場についてです。
 屋外劇場については、公園の魅力向上やにぎわいを創出する効果があり注目しているところです。
本区においても、周辺環境を生かして、区立若洲公園や区立豊洲ぐるり公園では屋外ステージを設置し、大規模な音楽イベントや花火大会を実施しております。
 今後、屋外劇場についても、周辺環境への影響を考慮しつつ、臨海部の大規模な公園などで整備を検討してまいります。
 また、コミュニティサイト、パブリックビューイングにつきましては、SPORTS & SUPPORTSを掲げる本区にとって、身近な区立公園でスポーツ観戦ができる施設整備をすることは魅力的な提案であると考えております。
 今後、区立豊洲ぐるり公園などの大規模な公園について、隣接した民間開発との連携も含めて検討してまいります。