平成28年6月9日 第2回定例会

質問事項1
江東区ブランディング戦略による区への愛着と誇りの醸成について
まず初めに、江東区ブランディング戦略による区への愛着と誇りの醸成についてです。
 区民協働と認定カードについてお伺いします。
 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のエンブレム委員会は、1万4,599件という多くの応募作品から、最終候補作品4作品を選定、公表し、都民の意見も参考に、4月25日に大会エンブレムとして組市松紋を採用、決定しました。
 このデザインは粋な日本らしさを描いたもので、違いを超えてつながり合うというデザインに、多様性と調和のメッセージが込められています。
このエンブレムは、皆さんに愛されて、オールジャパンとして一致団結し、活用されていくことでしょう。
 当区では、平成28年第1回区議会定例会において、新年度予算である、「スポーツと人情が熱いまち 夢への加速予算」が可決されました。
「SPORTS & SUPPORTS KOTO City in TOKYO スポーツと人情が熱いまち 江東区」という、五輪の色彩を取り入れたオリンピック・パラリンピックを応援する区独自のロゴマークができ、特にピンバッジは区民の皆さんが着用し、愛着を持って広めてくれることでしょう。
 人情が厚いまち、当区では、区民が応援イベントに参加し、大会にどのようなかかわりができるのかと、待ち望んでいます。
 そこで、お伺いします。
オリンピック・パラリンピックに関する区独自の認定カードの必要性について、考えがあります。
応援イベントで、役職に選ばれた方々、地域を中心にかかわり合いのある方々、こどもや高齢者のニーズに応えられる立場の方々に、顔写真入りのオリンピック・パラリンピックに関する区独自の応援団認定カードを製作し、お渡しするのはどうでしょう。
 スポーツ推進委員や町会長を初めとした役員、民生・児童委員、青少年団体関係者など、ジュニアリーダーの高校生以上の先輩組も活躍するかもしれません。
 そこで、もう一つ提案があります。
「SPORTS & SUPPORTS KOTO City in TOKYO スポーツと人情が熱いまち 江東区」のロゴマークの愛称を募ることで、身近に感じ、それに参加することで区民が一体となり、協力していただけるものと考えます。
このロゴマークをさらに身近に感じてもらうための愛称として、例えば「こうとうハート」や「ハートフルこうとう」などはどうでしょうか。
この愛称を旗印に、どこでも手伝うおせっかいな応援団として認定カードの登録者になっていただきます。
一致団結してオール江東で機運を盛り上げ、大きな力となってオリンピック・パラリンピックに参加し、携わっていくことで、皆さんの活力を生かしてもらいたいと考えます。
区の考えがあればお聞きします。
質問事項1の回答
政策経営部長(押田文子)
江東区ブランディング戦略による区への愛着と誇りの醸成についてお答えします。
 まず、区民協働と認定カードについてであります。
 区では、2020年の東京大会を契機に、区の魅力を積極的、戦略的に発信するため、本年3月、江東区ブランディング戦略を策定したところであります。
 本戦略は、区民にブランドコンセプトと、それを体現するロゴマーク等の普及を図ることで、区に対する誇りや愛着を持っていただくことを目的の一つとしております。
 現在、ロゴマークのポスターやのぼり旗等を作成し、庁舎を初め、文化センターなどの区施設に設置するなど、積極的に区民への周知に努めているところであります。
 御提案の応援団への認定カードの発行についてでありますが、現在、ロゴマークの普及をさらに進めるためにピンバッジを作成したところであります。
 ピンバッジについては、区職員だけでなく、日ごろから区の事業に御協力いただいている町会・自治会、民生・児童委員、青少年委員を初めとする関係団体の皆様にも配布し、ロゴマークの周知と引き続きの区への応援をお願いしているところであります。
 御指摘のとおり、2020年の東京大会成功のためには、ボランティアなどにより多くの区民の参画を得ることが必要不可欠であります。
 今後、ボランティアの育成など、区のおもてなしの取り組みを進める中で、おそろいのユニフォームの着用や認定証の作成など、区民が誇りを持って活動に参加できる手法を検討してまいります。
 次に、ロゴマークの愛称募集についてであります。
 ハートの形をしたロゴマークは、スポーツの感動や鼓動と江東区民の温かい人情を同時に表現したものであり、5つの色についても、それぞれ江東区の特色を表現したもので、親しみの持てるものとなっております。
 ロゴマークの愛称を公募することは、区民のロゴマークへの愛着の向上などの効果が考えられるところでありますが、区では、まず区民にロゴマークを知っていただくことが必要であると考えております。
引き続き、普及に対する取り組みを積極的に行っていく中で、愛称の募集については、課題の一つとして捉えてまいります。
質問事項2
放課後等の居場所づくりについて
 次は、放課後等の居場所づくりについてです。
 初めに、児童・生徒・青少年の居場所づくりについて、お伺いします。
 中学・高校生の利用が多い青少年センターは、施設改修を経て、来年度、保育園との複合施設になりますが、青少年センターで平成22年より実施している、非常勤の指導員が生徒たちを見守り、話し相手や遊び相手となって、悩み事の相談にも対応しているロビーワークの現状はいかがでしょうか。
 また、文化コミュニティ財団が管理運営している、各地区にある文化センター等で実施している児童・生徒向けのさまざまな教室や講座の内容で、人気があるものがあればお聞きします。
 次に、放課後等デイサービスへの協力についてお伺いします。
 厚生労働省の発表によれば、障害児の放課後の居場所になっている放課後等デイサービスの事業所は、年々ふえ続けています。
近年は多様な事業者が多く参入しており、一部には悪質な事業者がいると聞いています。
厚生労働省は改善の働きかけをしていますが、全ての事業所には対応できていないと感じています。
一方で、当区の場合は、家賃補助や重度加算をしていただいていると聞き、感謝いたします。
 そこでお伺いします。
個々の施設を見守って確認していただくなど、区としてできる支援があればお聞きします。
 また、18歳以上の障害者の青年・成人の活動についてですが、2月の都議会厚生委員会で請願が採択され、厚生労働大臣等宛てに「青年・成人の障害者が、日中活動や就労の後に様々な人々と交流し集団活動を行う事業を、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律における地域生活支援事業として明確に位置付け、十分な予算措置を講ずるよう強く要請する」との意見書が出されました。
 青年・成人になっても、人とのかかわりを持てる集団活動が大切と強く考えます。
このような事業所での活動について、区の考えがあればお聞きします。
 次に、江東きっずクラブ等の展開についてお伺いします。
 江東きっずクラブは、平成22年度に4校からスタートし、実施校をふやして、今年度は39校の小学校で実施されています。
 また、水曜日や土曜日にPTAの協力を得て学校開放事業も実施しており、放課後や休日の児童の安全・安心な居場所を確保していますが、江東きっずクラブと、こどもたちの登下校を含めた安全対策や居場所づくりの時間帯の調整が必要になると考えます。
 学校開放の時間帯に、こどもがいない校庭にお母さんたちがずっと座っている姿を見たことがあり、参加児童数は減少している傾向にあります。
小学生の習い事はとても多様で、高学年になれば塾へ通うこどもが多いのが現状です。
江東きっずクラブ等の放課後支援策と学校開放事業の利用のバランスはどうでしょうか。
いろいろと報告されているデータがあればお聞きします。
 次に、児童館の指定管理者制度についてお伺いします。
 私の地元の千田児童館は、指定管理者制度導入から3年目となりました。
学童保育の対応も含め、卓球、サッカー、茶道、ジャグリングなどの取り組みが効果を上げ、児童館の利用者が年々ふえたことが、さきに述べた学校開放事業の利用者の減少につながっていると考えます。
 千田児童館では、福祉施設との連携や乳幼児と保護者が利用する子育てひろばなどの施策も実施していますが、それ以外に新たな活動があればお聞きします。
 そして、小学生の参加増はもとより、中学生や高校生の利用者は、1年間で中学生7,583名、高校生1,908名と、ほかの児童館と比較して年々増加しています。
特に、近くにある都立大江戸高等学校からの実習生受け入れの成果が出ていることが理由として考えられ、都立高校8校を含め、29校もの高校から高校生のボランティア登録がされています。
 そこでお伺いします。
このような中学・高校生の利用が増加している要因について、どう把握しているのでしょうか。
住吉の児童会館を含め、19カ所の施設の中で指定管理者制度を導入しているのは4施設です。
このような施策の成功例は、今後どのような展開をしていくのでしょうか。
今後も指定管理者制度を導入する施設をふやしていくのでしょうか。
 また、森下児童館における、開館時間を延長し、居場所を創出しているティーンズタイムの試験的な取り組みの現状のほか、ほかの児童館での活動例も含めた、中学・高校生の利用について、課題があればお聞きします。
 次に、ウイークエンドスクールの活動についてお伺いします。
 放課後支援として、小学校の児童の居場所づくりに貢献しているウイークエンドスクールの活動が、平成15年より地域の協力を得て、12校の小学校の施設を利用して展開されています。
 地域町会の援助や青少年対策地区委員会、青少年委員などの協力は、各校によって違いがあり、活動内容も色合いも異なりますが、多数の講座が土曜日、日曜日に展開されています。
 しかしながら、このような地域における育成活動は、参加する学校がふえていないのが現状です。
 そこで、お伺いします。
小学校を下校せずに、校内で安全・安心な居場所として過ごすことができる江東きっずクラブは、平成31年度で全校に配置する計画でしたが、保護者のニーズを受け、前倒しして来年度中に全校へ展開するとのこと。
ウイークエンドスクールの活動と江東きっずクラブ等との連携について、対応できることがあればお聞きします。
 次に、土曜日の居場所づくりについてお伺いします。
 土曜江東きっずクラブは、千田児童館では学童クラブと併設して展開していますが、児童館との併設クラブは今後もふえていくのでしょうか。
 江東きっずクラブ等、学校開放事業、ウイークエンドスクールと、こどもたちに多くの施策が展開され幸せだと思いますが、いろいろな活動の中で、こどもたち自身は、内容や時間帯についてどのような判断をして選択しているのでしょうか。
 土曜江東きっずクラブは、平日に児童館に通うB登録の児童は問題ないのですが、平日に学校で過ごしているA登録の児童は、土曜日は学校ではなく児童館に通い、館内でB登録の児童と一緒に過ごしています。
ウィークエンドスクール事業を土曜日に展開している学校は、児童館からの児童の対応も考慮し、講座開始時間や内容も調整して、お互いの役割を確認しておく必要があると考えます。
土曜日の居場所づくりの現状と、課題があればお伺いします。
質問事項2の回答
地教育委員会事務局次長(石川直昭)
放課後等の居場所づくりについてお答えいたします。
 まず、児童・生徒・青少年の居場所づくりについてです。
 青少年センターで実施してきたロビーワークですが、平成27年度の利用者は延べ約1万6,000名となっております。
また、ロビーに相談カードコーナーを設置しており、こちらも約50件の利用がございました。
来年度以降の指定管理者制度導入後につきましても、より充実したロビーワーク事業を実施してまいります。
 また、文化センター等では、主に小学生を対象とした講座を開設しております。
どの講座にも定員を超える応募があり、中でも工作や化学実験講座の人気が高くなっております。
 次に、放課後等デイサービスへの協力についです。
 事業所の指定や指導は東京都が行っておりますが、サービスの質の確保は、区といたしましても重要なことであると認識しております。
このため、新規開設施設では、職員が現場を確認しており、また、保護者等から相談を受けた際には調査を行っております。
今後も東京都と連携し、質の確保に努めてまいります。
 18歳以上の障害者の活動につきましては、余暇活動に必要な学習支援としてエンジョイ・クラブ、仕事帰りに集える場所として地域活動支援センターが3カ所あるほか、自主的に余暇活動の支援を行っている事業者があることを把握しております。
こうした事業の重要性は、区としても認識しているところであります。
 次に、江東きっずクラブ等の展開についてです。
 江東きっずクラブは、来年度に全小学校に開設する予定です。
学校開放事業は、主に土曜日、日曜日等に実施しておりますが、平日に実施している一部の学校では、学校開放事業が終了してから江東きっずクラブが校庭等を使用するなど、学校ごとに調整を図っております。
 参加児童の減少につきましては、運営委員会の意向を踏まえ、実施日等について検討いたします。
確かに、高学年になると習い事等で参加率は低下しますが、平日は江東きっずクラブ、休日は学校開放事業を利用していただくということを中心に、バランスを考えて実施しております。
 次に、児童館の指定管理者についてです。
 千田児童館では、指定管理者制度の導入後も多くの方に利用していただいております。
今年度からは新たに「ほんわかタイム」として、乳幼児とその保護者を対象に、育児相談を行う事業を実施しております。
 また、中学・高校生の利用が増加している理由といたしましては、指定管理者による運営となり、開館時間が午後7時まで延長されたことや、児童館だよりを近隣の中学校や高校に配布したこと、また生徒と職員との信頼関係づくりに重点を置いたことなどが理由であると分析しております。
 指定管理者制度の拡大につきましては、現在の4施設の効果を検証し、アウトソーシング基本方針にのっとり、拡大してまいります。
 中学・高校生の利用につきましては、午後5時から午後6時までを中学・高校生の優先利用としたり、開館時間を延長して実施する森下児童館のティーンズタイムや、亀戸第二児童館の中高生タイムがあり、利用者には好評です。
今後も中学・高校生の利用促進のため、事業の実施内容の検証と実施施設の拡大を行ってまいります。
 次に、ウイークエンドスクールの活動についてです。
 ウィークエンドスクール事業は、地域人材による多彩な体験講座の実施等、地域ぐるみの教育を推進するものです。
一方、江東きっずクラブ事業は、放課後等の居場所、生活の場の提供が目的であり、活動場所や目的等は異なりますが、こどもたちの学びの機会をふやし、それぞれの活動が活発になるよう、プログラムや講師の紹介等の連携を図ってまいります。
 次に、土曜日の居場所づくりについてです。
 土曜江東きっずクラブは、現在、拠点方式により18カ所の児童館で実施しており、展開は完了しております。
また、学校開放事業、ウィークエンドスクール事業のほか、児童館等において、身近で安全・安心な遊び場、学びの場の提供を図っており、それぞれのこどもたちのニーズや要望に基づき、各種事業を選択していただいております。
現在、A登録の児童は、土曜江東きっずクラブを自由に選択できないという課題があるため、今後、解決に向けて検討してまいります。
質問事項3
安らぎを与えてくれる公園や森について
次に、安らぎを与えてくれる公園や森についてです。
 最初に、都立公園への施策と連携についてお伺いします。
 当区は、区民が主役となって江東区CIGビジョン、「シティ・イン・ザ・グリーン」の実現に向け、皆が協働して取り組んでいます。
 5月15日日曜日に猿江恩賜公園で開催された江東こどもまつりは、晴天の中、すばらしいイベントとなりました。
学校や幼稚園、保育園、児童館などの行政側と、区内企業を含めた賛助団体や各地区の青少年対策地区委員会、江東区少年団体連絡協議会等の協働により、参加したこどもたちに喜びを与え、また、新たに区民となった家族の方々もいろいろなブースで楽しんでくれていました。
 江東こどもまつりが実施されたのは猿江恩賜公園ですが、同じ都立公園でも、管理している指定管理者によって取り組みも違います。
江東区民まつり中央まつりは、木場公園で10月に2日間開催されます。
この公園では、江東区総合防災訓練などを行ったり、家族やこどもたちが楽しめるエリアがあります。
 参考までに、猿江恩賜公園の指定管理者である株式会社日比谷アメニスの取り組みを紹介しますと、北側に森のギャラリーがあり、伐採した樹齢およそ40年の樹木を使った丸太のベンチや顔を描いた小木等、こどもたちの作品を展示していて、安らぎを与えてくれています。
 これは、公園を借りて田んぼ等の学習をしている毛利小学校と、管理者側の玉木恭介氏で協議された児童への取り組みであり、樹木を使用した体験学習の成果でもあります。
 男女共同参画推進センター(パルシティ江東)の改修中には、白い囲い壁に区立つばめ幼稚園の園児たちがキャラクターのコトミちゃんを描いてくれて、道行く人たちの心に安らぎを与えてくれていました。
区役所でも、区立幼稚園の園児の手づくり作品が来庁者を和ませてくれています。
 猿江恩賜公園の指定管理者は、森のギャラリーに続き、チューリップが咲く森のガーデン、緑のトンネルの瞑想の小道などを展開しています。
 このような活動は、区立公園ではスペースも限られていますし、一時避難所の確保ということもあり、防災上の観点から多様な取り組みを展開することが難しいことは理解しています。
しかし、展示されている作品は、地元の公園も含め、他の公園でもプロの芸術家が制作した石像が設置されている場合が多く、地域とのかかわり合いはありません。
近隣の小学校や幼稚園のこどもたちによる手づくりの作品にすれば、幼児や高齢者にも安らぎを与えてくれると考えます。
 そこで、お伺いします。
新しい公園のあり方として、近隣の小学生や幼稚園児の制作した木の作品を展示するために、公園にスペースを設けることはできないでしょうか。
都立公園の指定管理者と連携して情報を共有したり、小学校に隣接した区立公園にもこどもたちの作品が展示されることを望みます。
 次に、区内で進める森の整備についてお伺いします。
 オリンピック・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場を設計した隈研吾氏は、すばらしい日本の木工技術を取り入れました。
後世に残すためにも、木の温かみを活用して設計を進め、高さは景観に配慮して49メートルに抑えられているとのことです。
これは、神宮の森が主役であるからです。
 猿江恩賜公園の森のガーデンの樹木は、何十年もの環境整備を積み重ねたものであり、歴史ある樹木が剪定されずに残り、歴史を伝え、我々に安らぎを与えてくれています。
 そこで、お伺いします。
このような森をテーマにした整備計画は進められるのでしょうか。
 新国立競技場を含めた神宮の森は、オリンピック・パラリンピックを契機として新たに生まれ変わります。
当区では、横十間川親水公園にある野鳥の島エリアはスペースが限られていますが、動物園や田んぼの学校をしている水田もあり、こどもたちや高齢者を含め、我々に安らぎを与えてくれています。
野鳥の島のように、区民の生活に密着したコンパクトなエリアの整備ならば、1カ所でなく、各地区で実施できるのではないでしょうか。
 最後になりますが、当区は、中央防波堤埋立地帰属問題に速やかに取り組み始めています。
オリンピックの馬術競技に使用される海の森公園の整備が進められており、整備後は、区が東京都と連携し、海の森公園の活用を図ることが必要だと思いますが、見解をお伺いします。
 海の森公園が区民に安らぎを与えてくれる地となり、また、中央防波堤埋立地が必ずや当区のエリアになることを期待して、質問を終わります。
質問事項3の回答
区長(山崎孝明)
 安らぎを与えてくれる公園や森についてお答えします。
 まず、都立公園への施策と連携についてですが、区では、区立公園の改修の際に、近隣の小学校と連携して、こどもたちによる遊具の選定や壁画の作成、タイムカプセルの埋設などを実施してまいりました。
 また、剪定した太い幹は、樹名板として再利用しており、仙台堀川公園、東砂七丁目児童遊園などにおいて、地域の方々とこどもたちで樹名を記入し、取りつけを行っております。
 リバーフェスタ江東、そらまめ祭りなどの地域のイベントでも同様な取り組みを行っており、ドングリなどの木の実を用いた工作体験も行っております。
 御提案の作品の展示ですが、猿江恩賜公園では、平成23年度から指定管理者が森のギャラリーなどの企画を実施しております。
 近接する竪川河川敷公園も、本年度から指定管理を実施しており、指定管理者の自主事業として、公園近隣の小学校や幼稚園、保育園のこどもたちの作品を展示するイベントを検討しております。
隣接した大島小松川公園も含め、都区で連携したイベントを検討させたいと思います。
 次に、区内で進める森の整備についてお答えします。
 区では、昭和55年、本区で初めての親水公園である仙台堀川公園の開園に当たり、いこいの森を初め、ふれあいの森、果実の森、親子の森など、7つの森を整備いたしました。
これらの森は、区民や公園を訪れる人々に安らぎと休息の場をもたらすとともに、町のヒートアイランド現象の緩和や、生き物たちの生息場所の提供など、周辺環境の向上に大きく寄与しております。
 しかしながら、新しく森を整備するには、多数の高木が葉を広げられる広いスペースが必要となります。
一方で、公園は、区民の生活に潤いを与える憩いの場であるだけでなく、人々が集い、遊び、運動を行うなど、多くのレクリエーション機能を担っており、遊具やベンチ、広場などにも多くのスペースを必要といたします。
 親水公園を除くと、区で管理する区立公園の大半は、2,000平米程度の小規模な公園であります。
そのため、御質問にあるようなコンパクトなものであっても、森と言えるほどにまとまった樹林を計画的に整備していくことは困難と考えます。
 CIG事業を進める本区としては、公園の多様な機能とバランスをとりつつ緑化を進めることで、緑の充実に努めてまいります。
 また、海の森公園につきましては、東京都により約88ヘクタールの土地に48万本の樹木を植える工事が順調に進められております。
東京ゲートブリッジで結ばれた対岸には、キャンプ場として区民に好評な本区の若洲公園があります。
都区で連携を図り、区民に安らぎを与える森と憩いのエリアとしてまいります。
 区内には大きな都立公園がありまして、例えば夢の島公園などは、本当に森と言えるような状況にまで育ってまいりました。
ほかにもたくさんの森らしきものが存在しますが、やはりCIGという構想を実現するためには、できるだけ、これからも高木を植えていきたいと考えております。