令和6年第3回定例会(第11号)
- 質問事項1
- マンション防災について
1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災から101年がたちました。8月8日、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。しかし、具体的に何に注意すべきか、呼びかけが不十分だったとの意見もありました。
マグニチュード8以上では「巨大地震警戒」となり、事前避難など厳しい対応をせざるを得ませんが、臨時情報の周知が進まず、認知度が低かったと心配しています。区として、臨時情報の認知度を高める取組が必要だと考えますが、区の見解をお伺いします。
東京都は、マンションでの生活を継続するための備蓄等の備えとして、「東京とどまるマンション」に登録したマンションに対して、発電機、簡易トイレ等の防災備蓄資機材の購入補助を行っています。そこで、東京とどまるマンションの、管理組合やマンション居住者への制度の周知状況と、今年度の補助率及び限度額の拡大について、報告できることがあればお伺いします。
区は、消防署とも連携し、マンション管理組合が独自に住民の避難訓練を実施するよう啓蒙していますが、マンションが避難準備やマニュアルに従った発災対応型訓練を行うに当たり、どのような指導を行っているのか、お伺いします。
地域の防災力を高めるために、マンション管理組合と町会とのつながりは大切ですが、連携がうまくいっていない地域もあります。そこで、東京都の施策で、接点が持ちにくい町会・自治会とマンション管理組合とのつながりを構築・強化し、防災力の向上を図ることを目指し、合同での防災訓練の実現を支援する「町会・マンションみんなで防災訓練」があります。委託する民間事業者が、顔合わせから防災訓練実施までサポートし、防災訓練が遂行できない管理組合には、次年度の活動目標となるよい取組だと思いますが、この町会・マンションみんなで防災訓練の区の認識についてお伺いします。
高層マンションのエレベーター使用時に、大地震の初期微動であるP波を感知した場合、自動的にエレベーターが最寄りの階に停止して脱出できますが、直下型では、揺れた段階でエレベーターが緊急停止して閉じ込められる可能性が高くなります。保守点検員が助けに来られない場合、エレベーター内で翌日まで過ごすことも考えられます。その対策でエレベーター用防災キャビネットの設置があります。水と簡易トイレ、ホイッスル等が収納されており、閉じ込め対策として有効だと考えます。
エレベーター用防災キャビネットをいまだ設置できていないマンション管理組合の啓発は進んでいるのでしょうか。東京都の東京とどまるマンションでの購入補助に限りがありますので、区内マンションでの補助拡大への考えをお伺いします。
マグニチュード8以上では「巨大地震警戒」となり、事前避難など厳しい対応をせざるを得ませんが、臨時情報の周知が進まず、認知度が低かったと心配しています。区として、臨時情報の認知度を高める取組が必要だと考えますが、区の見解をお伺いします。
東京都は、マンションでの生活を継続するための備蓄等の備えとして、「東京とどまるマンション」に登録したマンションに対して、発電機、簡易トイレ等の防災備蓄資機材の購入補助を行っています。そこで、東京とどまるマンションの、管理組合やマンション居住者への制度の周知状況と、今年度の補助率及び限度額の拡大について、報告できることがあればお伺いします。
区は、消防署とも連携し、マンション管理組合が独自に住民の避難訓練を実施するよう啓蒙していますが、マンションが避難準備やマニュアルに従った発災対応型訓練を行うに当たり、どのような指導を行っているのか、お伺いします。
地域の防災力を高めるために、マンション管理組合と町会とのつながりは大切ですが、連携がうまくいっていない地域もあります。そこで、東京都の施策で、接点が持ちにくい町会・自治会とマンション管理組合とのつながりを構築・強化し、防災力の向上を図ることを目指し、合同での防災訓練の実現を支援する「町会・マンションみんなで防災訓練」があります。委託する民間事業者が、顔合わせから防災訓練実施までサポートし、防災訓練が遂行できない管理組合には、次年度の活動目標となるよい取組だと思いますが、この町会・マンションみんなで防災訓練の区の認識についてお伺いします。
高層マンションのエレベーター使用時に、大地震の初期微動であるP波を感知した場合、自動的にエレベーターが最寄りの階に停止して脱出できますが、直下型では、揺れた段階でエレベーターが緊急停止して閉じ込められる可能性が高くなります。保守点検員が助けに来られない場合、エレベーター内で翌日まで過ごすことも考えられます。その対策でエレベーター用防災キャビネットの設置があります。水と簡易トイレ、ホイッスル等が収納されており、閉じ込め対策として有効だと考えます。
エレベーター用防災キャビネットをいまだ設置できていないマンション管理組合の啓発は進んでいるのでしょうか。東京都の東京とどまるマンションでの購入補助に限りがありますので、区内マンションでの補助拡大への考えをお伺いします。
- 質問事項1の回答
- 区長(大久保朋果)
本区では区民の8割以上が共同住宅に居住していることから、マンション防災は大変大事な取組であり、マンションも地域の一員として町会との連携を視野に入れ、地域コミュニティの醸成を図りながら、災害に強いまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
まず、マンション防災についてのうち、南海トラフ地震臨時情報の認知度を高める取組についてでございますが、国では、国民への呼びかけなど、臨時情報をめぐる一連の対応について検証を開始しており、運用の改善を図る予定です。
区といたしましては、国の新たな指針に基づき、事前周知や臨時情報発表時に当たっての適切な広報の方法など、認知度向上の取組を検討してまいります。
また、東京とどまるマンションの周知状況につきましては、東京都が動画やリーフレット等の様々な媒体により広報活動を行っており、区においても、地域での防災講話やSNSを活用し、周知を図っております。
なお、都は、登録したマンションに対し、防災備蓄資機材の購入費用の補助を行っておりますが、今年度より、町会等と合同で防災訓練を行う場合に、補助率及び補助限度額を引き上げております。区としましても、町会とマンションがつながり、地域防災力の向上にも寄与する効果的な取組であると考えており、引き続き普及に努めてまいります。
また、マンションが訓練を行うに当たっての指導については、マンションの災害協力隊に対し、防災計画に基づく安否確認や本部の設置などの訓練を勧奨しており、併せて消防署とも連携しながら、消火訓練や地震体験など、多くの住民が参加できる訓練を進めております。
次に、町会・マンションみんなで防災訓練事業の区の認識についてですが、区といたしましても、本事業の活用を契機として、地域の防災力向上に向けて、町会とマンション管理組合がともに協力し合い、顔の見える関係の構築につなげていきたいと考えており、都と連携し、事業の周知に努めてまいります。
次に、エレベーター用防災キャビネットの啓発につきましては、区が発行している集合住宅向けの防災リーフレットや、都が全戸配布した冊子「東京防災」等において、防災キャビネットの設置を推奨しております。
また、区の補助についてですが、区では昨年度より、マンションを水害時の緊急避難場所とする協定の締結を推進しており、協定を締結したマンションに対し、30万円相当の防災備蓄用品を提供しております。防災備蓄用品は選択式で、エレベーター用防災キャビネットも選べるようになっており、区としては、協定締結と併せて普及していく考えでございます。
まず、マンション防災についてのうち、南海トラフ地震臨時情報の認知度を高める取組についてでございますが、国では、国民への呼びかけなど、臨時情報をめぐる一連の対応について検証を開始しており、運用の改善を図る予定です。
区といたしましては、国の新たな指針に基づき、事前周知や臨時情報発表時に当たっての適切な広報の方法など、認知度向上の取組を検討してまいります。
また、東京とどまるマンションの周知状況につきましては、東京都が動画やリーフレット等の様々な媒体により広報活動を行っており、区においても、地域での防災講話やSNSを活用し、周知を図っております。
なお、都は、登録したマンションに対し、防災備蓄資機材の購入費用の補助を行っておりますが、今年度より、町会等と合同で防災訓練を行う場合に、補助率及び補助限度額を引き上げております。区としましても、町会とマンションがつながり、地域防災力の向上にも寄与する効果的な取組であると考えており、引き続き普及に努めてまいります。
また、マンションが訓練を行うに当たっての指導については、マンションの災害協力隊に対し、防災計画に基づく安否確認や本部の設置などの訓練を勧奨しており、併せて消防署とも連携しながら、消火訓練や地震体験など、多くの住民が参加できる訓練を進めております。
次に、町会・マンションみんなで防災訓練事業の区の認識についてですが、区といたしましても、本事業の活用を契機として、地域の防災力向上に向けて、町会とマンション管理組合がともに協力し合い、顔の見える関係の構築につなげていきたいと考えており、都と連携し、事業の周知に努めてまいります。
次に、エレベーター用防災キャビネットの啓発につきましては、区が発行している集合住宅向けの防災リーフレットや、都が全戸配布した冊子「東京防災」等において、防災キャビネットの設置を推奨しております。
また、区の補助についてですが、区では昨年度より、マンションを水害時の緊急避難場所とする協定の締結を推進しており、協定を締結したマンションに対し、30万円相当の防災備蓄用品を提供しております。防災備蓄用品は選択式で、エレベーター用防災キャビネットも選べるようになっており、区としては、協定締結と併せて普及していく考えでございます。
- 質問事項2
- 災害時協力協定について
災害時協力協定は、主に区内の企業・団体が、大規模な地震、風水害など発生した場合や、発生するおそれがある場合において、区の緊急対策活動に協力できる業務を定めたものです。私が所属する自動車整備振興会江東支部では、保有するジャッキ等で緊急時に車両等障害物を除去する活動を行います。
区民まつりや総合防災訓練に参加している医療系団体は常に情報共有されていますが、私が所属する団体のように、協定書だけ取り交わしている団体は少なくないと思われます。区ではどれだけの団体と協定を締結し、また、定期的に情報共有が図られている団体がどの程度あるのか、お伺いします。
能登半島での大地震を受けて、復旧・復興に協力したい団体は多いですが、応急対策としてどの範囲内で活動したらよいか迷っている企業・団体も数多くあります。そこで、各種団体を集めて協力体制を確認し、実効性のある関係を構築できるように、「(仮称)活動協力団体協議会」の設置を要望します。
協定締結団体とのさらなる協力体制を整えるため、協議会の設立や講習、そして指導できる人材配置について、考えがあればお伺いします。
区民まつりや総合防災訓練に参加している医療系団体は常に情報共有されていますが、私が所属する団体のように、協定書だけ取り交わしている団体は少なくないと思われます。区ではどれだけの団体と協定を締結し、また、定期的に情報共有が図られている団体がどの程度あるのか、お伺いします。
能登半島での大地震を受けて、復旧・復興に協力したい団体は多いですが、応急対策としてどの範囲内で活動したらよいか迷っている企業・団体も数多くあります。そこで、各種団体を集めて協力体制を確認し、実効性のある関係を構築できるように、「(仮称)活動協力団体協議会」の設置を要望します。
協定締結団体とのさらなる協力体制を整えるため、協議会の設立や講習、そして指導できる人材配置について、考えがあればお伺いします。
- 質問事項2の回答
- 区長(大久保朋果)
お尋ねの協定締結数につきましては、本年9月1日時点で102件、また、定期的に情報共有が図られている団体数につきましては、総合防災訓練の参加団体を中心とした約30団体となっております。
活動協力団体協議会の設立等についてですが、区では、協定団体との連携強化及び協定内容の具体化が課題と考えております。
御提案の協議会の設立は、連携を深める方策の一つであると考えており、講習会の開催や人材配置も含め、まずは、他の自治体の先行事例の研究を行ってまいります。
活動協力団体協議会の設立等についてですが、区では、協定団体との連携強化及び協定内容の具体化が課題と考えております。
御提案の協議会の設立は、連携を深める方策の一つであると考えており、講習会の開催や人材配置も含め、まずは、他の自治体の先行事例の研究を行ってまいります。
- 質問事項3
- 伝統文化の継承と区民参画について
最初に、多彩な芸術の推進について。
今年の夏は多くの神社で本祭りが開催され、まちまちにおみこしの御霊が総代会や町会関係者の努力によって家々に届けられました。盆踊りでは、町会婦人部の努力で華やかな踊りと活気ある和太鼓が天に届き、祖先を敬い、参加者に元気を与えてくれました。コロナ禍でつながりが薄れてしまいましたが、日本の伝統文化は継承されていると実感しました。
深川江戸資料館では、江戸時代から受け継がれている大衆芸能の新内流しやかっぽれなどを披露していただく機会をお願いし、実現しました。
文化コミュニティ財団企画による伝統文化の公演は、各施設、ホールで開催され、区民が鑑賞していますが、参加型ではありません。先人たちから受け継いだ多彩な芸術・文化を一緒に気軽に楽しめる機会は少ないため、文化コミュニティ財団の公演だけではなく、多彩な大衆芸能や伝統文化を参加型で味わえる機会の推進に考えがあればお伺いします。
今年の夏は多くの神社で本祭りが開催され、まちまちにおみこしの御霊が総代会や町会関係者の努力によって家々に届けられました。盆踊りでは、町会婦人部の努力で華やかな踊りと活気ある和太鼓が天に届き、祖先を敬い、参加者に元気を与えてくれました。コロナ禍でつながりが薄れてしまいましたが、日本の伝統文化は継承されていると実感しました。
深川江戸資料館では、江戸時代から受け継がれている大衆芸能の新内流しやかっぽれなどを披露していただく機会をお願いし、実現しました。
文化コミュニティ財団企画による伝統文化の公演は、各施設、ホールで開催され、区民が鑑賞していますが、参加型ではありません。先人たちから受け継いだ多彩な芸術・文化を一緒に気軽に楽しめる機会は少ないため、文化コミュニティ財団の公演だけではなく、多彩な大衆芸能や伝統文化を参加型で味わえる機会の推進に考えがあればお伺いします。
- 質問事項3の回答
- 地域振興部長(市川聡)
今年の夏は、猿江神社や深川神明宮、宇迦八幡宮の本祭りのほか、富岡八幡宮の子供神輿連合渡御などが執り行われましたが、どのお祭りも活気に満ちあふれており、地域の結束力の強さや未来に継承すべき大切な伝統文化であることを改めて認識したところです。
お尋ねの大衆芸能や伝統文化を参加型で味わえる機会の推進についてですが、区では、区民まつりの民俗芸能大会や新春芸能大会などを通じて、木場の角乗や木遣、富岡八幡の手古舞、砂村囃子、深川の力持などの伝統芸能を間近で体感いただいているほか、夏休み職人の技体験や伝統工芸展などを通じて、江戸切子や木工指物、建具など、伝統工芸の体験機会の提供や職人の技の公開に取り組んでおります。
本区の伝統文化を未来につなぐためにも、引き続き、伝統芸能や伝統工芸などを身近に体感できる機会の充実に努めてまいります。
お尋ねの大衆芸能や伝統文化を参加型で味わえる機会の推進についてですが、区では、区民まつりの民俗芸能大会や新春芸能大会などを通じて、木場の角乗や木遣、富岡八幡の手古舞、砂村囃子、深川の力持などの伝統芸能を間近で体感いただいているほか、夏休み職人の技体験や伝統工芸展などを通じて、江戸切子や木工指物、建具など、伝統工芸の体験機会の提供や職人の技の公開に取り組んでおります。
本区の伝統文化を未来につなぐためにも、引き続き、伝統芸能や伝統工芸などを身近に体感できる機会の充実に努めてまいります。
- 質問事項4
- 学校教育における芸術に触れる機会について
学校教育では、教員の負担増からか、学芸会が実施できなくなり、音楽祭等に変更しています。児童が演劇のテーマを理解して協力しながら舞台をつくり上げる過程は大切で、人前で演じる経験は教育的成長に必要と考えます。学芸会が成立できなくなった学校の課題は何でしょうか。どのような経緯で決まったのかをお伺いします。
杉並区では、本格的な舞台芸術が発表できる施設として区立杉並芸術会館「座・高円寺」を2009年に開館し、プロ上演の演目のほか、区民の文化・芸術活動の発表会にも広く利用されています。企画・運営は、NPO法人が指定管理者で、芸術監督を配置し、公共劇場の文化・人材育成・劇場教育分野で活動し、地域の人々がともに盛り上げ、多彩な文化活動を実践する場を提供する大切な役割を担っています。
座・高円寺では、「劇場に行こう」のテーマで、生の舞台を鑑賞する機会として小学4年生を無料招待しています。学校教育で生の舞台に触れる機会の創出について、見解をお伺いします。
杉並区では、本格的な舞台芸術が発表できる施設として区立杉並芸術会館「座・高円寺」を2009年に開館し、プロ上演の演目のほか、区民の文化・芸術活動の発表会にも広く利用されています。企画・運営は、NPO法人が指定管理者で、芸術監督を配置し、公共劇場の文化・人材育成・劇場教育分野で活動し、地域の人々がともに盛り上げ、多彩な文化活動を実践する場を提供する大切な役割を担っています。
座・高円寺では、「劇場に行こう」のテーマで、生の舞台を鑑賞する機会として小学4年生を無料招待しています。学校教育で生の舞台に触れる機会の創出について、見解をお伺いします。
- 質問事項4の回答
- 地域振興部長(市川聡)
小学校における学芸会の減少は、学習の成果を結びつけにくい、準備や練習に多くの時間を要する等、課題が多いことによる見直しが要因であり、近年に始まったものではありませんが、コロナ禍を経て、改めて学校行事を見直し、学芸会を学習発表会等に変更した学校がございます。
しかしながら、学校教育において芸術に触れる機会を設けること、特に生の芸術をこどもたちが鑑賞することは大切なことであり、こどもたちにとって文化や芸術を学ぶ貴重な場となります。
現在、本区においては、文化コミュニティ財団によるバレエ団やオーケストラが学校に来るアウトリーチ・コンサートを希望校において実施するとともに、ティアラこうとうにおいて、オーケストラ鑑賞教室を実施しています。さらなる生の舞台芸術に触れる機会の創出については、こどもたちにとってよりよい体験となるよう、他の行事とのバランスも踏まえ、検討してまいります。
しかしながら、学校教育において芸術に触れる機会を設けること、特に生の芸術をこどもたちが鑑賞することは大切なことであり、こどもたちにとって文化や芸術を学ぶ貴重な場となります。
現在、本区においては、文化コミュニティ財団によるバレエ団やオーケストラが学校に来るアウトリーチ・コンサートを希望校において実施するとともに、ティアラこうとうにおいて、オーケストラ鑑賞教室を実施しています。さらなる生の舞台芸術に触れる機会の創出については、こどもたちにとってよりよい体験となるよう、他の行事とのバランスも踏まえ、検討してまいります。
- 質問事項5
- 区民参画の利便性について
座・高円寺のように多目的に舞台を配置して、200から300ぐらいの観客がステージを楽しめる施設はありません。例として、豊洲シビックセンターは下手側しか演者は出入りできず不便で、ティアラこうとうの地下会議室は仮設舞台があり、プロの演奏者も驚く世界的に有名なグランドピアノ「ベーゼンドルファー」がありますが、音楽に適したマイクやPA設備はなく、ちぐはぐな舞台環境です。
コンパクトでよいので、区民や児童・生徒が利用できる利便性のよい舞台環境を整備することで、気軽に楽しく文化・芸術活動の参画ができます。
また、区民まつりに協力いただいている江東区民踊連盟の舞踊や、和太鼓、篠笛が奏でるお囃子、筝等を保存している団体を大切にしていかなくてはならないと考えます。登録された区内の伝統文化・芸術団体に向けて、利用に際して優遇制度をつくり発表の機会を増やせる制度を促進することも必要と考えます。利便性のよい舞台環境の整備と優先的な発表の機会を促進することについて、お伺いします。
コンパクトでよいので、区民や児童・生徒が利用できる利便性のよい舞台環境を整備することで、気軽に楽しく文化・芸術活動の参画ができます。
また、区民まつりに協力いただいている江東区民踊連盟の舞踊や、和太鼓、篠笛が奏でるお囃子、筝等を保存している団体を大切にしていかなくてはならないと考えます。登録された区内の伝統文化・芸術団体に向けて、利用に際して優遇制度をつくり発表の機会を増やせる制度を促進することも必要と考えます。利便性のよい舞台環境の整備と優先的な発表の機会を促進することについて、お伺いします。
- 質問事項5の回答
- 地域振興部長(市川聡)
区といたしましても、施設の舞台環境などの利便性向上や文化・芸術団体の発表機会の充実は、文化・芸術活動の振興を図る上で、大変重要であると認識しております。
今後、大規模改修を行う予定のティアラこうとうにおいては、可能な限りの利便性向上を図るほか、区民が気軽に発表できる場などの環境整備を行うこととしております。
また、区では、区内で自主的に文化・芸術などの社会教育活動を行っている団体に対し、登録制度を通した育成と活動支援を行っており、登録いただくと区立学校施設の使用料の減免や区民館、教育センター、総合区民センター、児童館、福祉会館などの使用料の減額が受けられる制度がございます。
引き続き、施設の利便性向上や参画しやすい環境整備に努めるとともに、活動団体の育成、支援など、文化・芸術の振興に取り組んでまいります。
今後、大規模改修を行う予定のティアラこうとうにおいては、可能な限りの利便性向上を図るほか、区民が気軽に発表できる場などの環境整備を行うこととしております。
また、区では、区内で自主的に文化・芸術などの社会教育活動を行っている団体に対し、登録制度を通した育成と活動支援を行っており、登録いただくと区立学校施設の使用料の減免や区民館、教育センター、総合区民センター、児童館、福祉会館などの使用料の減額が受けられる制度がございます。
引き続き、施設の利便性向上や参画しやすい環境整備に努めるとともに、活動団体の育成、支援など、文化・芸術の振興に取り組んでまいります。
- 質問事項6
- 地域からの学校支援について
最初に、PTA組織への支援協力について。
私は、地元の守り神、宇迦八幡の6年ぶりの本祭りを通して喜びを分かち合うことができましたが、残念なことに、縁日の宵宮のお手伝いを募集しましたが、コロナ禍で6年ぶりが響いてか、集まらず、店舗数を縮小せざるを得ない状態になりました。どこの町会も継続していた地域行事が難しくなってきたと感じています。
町会活動だけではなく、PTA組織の継続と支援協力について対策する時期が来たと考えます。PTA活動は、児童・生徒を学校教員とともに見守り、学校教育、地域教育と連携しながら育成を支援していく組織です。
私のPTA会長時代には、防犯パトロールの実施、町会の協力を得て新1年生に防犯ブザーを入学お祝いとして配った経験があります。
令和時代に入っても、PTA組織や青少年対策地区委員会と協働し、多くの行事が行われています。残念ながら、他地区ではPTA会長が選出されても組織として活動がなく、児童・生徒の見守りや支援ができてない学校もあると聞き、驚きを隠せませんでした。
また、PTA加入を自主的な募集としたら、半分の保護者しか集まらず、継続していたウィークエンドスクール事業が難しくなったとのこと。町会・自治会地域活性化補助事業同様に、活動維持のための援助が必要ではないかと考えます。PTA組織の必要性と援助について、学校運営の関わりも含め、見解をお伺いします。
私は、地元の守り神、宇迦八幡の6年ぶりの本祭りを通して喜びを分かち合うことができましたが、残念なことに、縁日の宵宮のお手伝いを募集しましたが、コロナ禍で6年ぶりが響いてか、集まらず、店舗数を縮小せざるを得ない状態になりました。どこの町会も継続していた地域行事が難しくなってきたと感じています。
町会活動だけではなく、PTA組織の継続と支援協力について対策する時期が来たと考えます。PTA活動は、児童・生徒を学校教員とともに見守り、学校教育、地域教育と連携しながら育成を支援していく組織です。
私のPTA会長時代には、防犯パトロールの実施、町会の協力を得て新1年生に防犯ブザーを入学お祝いとして配った経験があります。
令和時代に入っても、PTA組織や青少年対策地区委員会と協働し、多くの行事が行われています。残念ながら、他地区ではPTA会長が選出されても組織として活動がなく、児童・生徒の見守りや支援ができてない学校もあると聞き、驚きを隠せませんでした。
また、PTA加入を自主的な募集としたら、半分の保護者しか集まらず、継続していたウィークエンドスクール事業が難しくなったとのこと。町会・自治会地域活性化補助事業同様に、活動維持のための援助が必要ではないかと考えます。PTA組織の必要性と援助について、学校運営の関わりも含め、見解をお伺いします。
- 質問事項6の回答
- 教育委員会事務局次長(青柳幸恵)
まず、PTA組織への支援・協力についてです。
PTAは、学校園に通うこどもたちの健全な成長を図ることを目的に、保護者と教職員が協力して、学校園及び家庭における教育に関してこれまでも様々な取組を行ってまいりました。
しかし、一方で、共働き世帯やひとり親世帯が増える中、全国的に加入率が低下し、本区でも加入しない保護者が増えている学校があり、PTAを取り巻く環境は転換期を迎えております。
多様な考えや価値観を持った人がともに生きる現代においては、保護者や地域の実情に応じた柔軟な対応ができるよう幅広い地域住民の参画を得て、地域全体でこどもたちの学びや成長を支える仕組みが必要であると考えます。
区としては、引き続き、PTA連合会を通じた支援や、PTAを含めた持続可能な地域学校協働活動を推進してまいります。
PTAは、学校園に通うこどもたちの健全な成長を図ることを目的に、保護者と教職員が協力して、学校園及び家庭における教育に関してこれまでも様々な取組を行ってまいりました。
しかし、一方で、共働き世帯やひとり親世帯が増える中、全国的に加入率が低下し、本区でも加入しない保護者が増えている学校があり、PTAを取り巻く環境は転換期を迎えております。
多様な考えや価値観を持った人がともに生きる現代においては、保護者や地域の実情に応じた柔軟な対応ができるよう幅広い地域住民の参画を得て、地域全体でこどもたちの学びや成長を支える仕組みが必要であると考えます。
区としては、引き続き、PTA連合会を通じた支援や、PTAを含めた持続可能な地域学校協働活動を推進してまいります。
- 質問事項7
- 学校評議員会の役割について
運動会等に緑色のベストを着用した「おやじの会」が人員整理をして防犯活動をしていただいています。学校改築の際は、仮校舎への登下校はバスを利用する小学生児童が多く、町会やPTAの協力でバス乗車に遅刻しないようにサポートしていただきました。PTA組織と町会役員が共同してこどもたちを見守っている事例は多く、学校評議員会でも報告されていますが、保護者の代表であるPTA組織と学校のつながりが薄れ継続性がなくなると、学校への協力体制も崩れてきます。PTAと地域子供会や青少年対策委員会の活動報告や意見交換できる唯一の機会です。改めて学校評議員会の評価と役割についてお伺いします。
過去の例ですが、各町会からPTA保護者が副会長として選ばれ、交代しながらPTA会長の役割を助け合っていました。各町会の情報を共有して児童を見守る地域行事の協力体制が整っていました。学校からの報告を1時間で済ませて解散する評議員会ではなく、保護者や地域が結束して学校を応援する体制づくりについて協議する機会であってもよいと考えています。学校側が期待する活動をお願いする機会も必要です。PTA組織の強化や地域協力の役割分担を学校評議員会で協議する方向性について、見解をお伺いします。
過去の例ですが、各町会からPTA保護者が副会長として選ばれ、交代しながらPTA会長の役割を助け合っていました。各町会の情報を共有して児童を見守る地域行事の協力体制が整っていました。学校からの報告を1時間で済ませて解散する評議員会ではなく、保護者や地域が結束して学校を応援する体制づくりについて協議する機会であってもよいと考えています。学校側が期待する活動をお願いする機会も必要です。PTA組織の強化や地域協力の役割分担を学校評議員会で協議する方向性について、見解をお伺いします。
- 質問事項7の回答
- 教育委員会事務局次長(青柳幸恵)
まず、学校評議員会の役割ですが、学校運営に関して、保護者、地域等から幅広く意見を求め、開かれた学校づくりを目指して、地域との連携をより強化した特色ある学校づくりを行うために、各学校に設置してきたものでございます。
成果としましては、様々な立場から御意見をいただくことにより、学校がより質の高い教育活動を展開することができるようになっていると認識しており、地域や保護者の皆様に学校の教育活動について深く理解していただく機会にもなっております。
学校評議員会の今後の方向性につきましては、生活が多様化してきた現代において、その在り方についても見直しをする時期に来ていると捉えています。学校と地域や保護者とのつながりを大切にしつつ、コミュニティ・スクールの導入を契機に学校運営協議会に移行していく中で、様々な役割分担についても議論していくべきと考えております。
成果としましては、様々な立場から御意見をいただくことにより、学校がより質の高い教育活動を展開することができるようになっていると認識しており、地域や保護者の皆様に学校の教育活動について深く理解していただく機会にもなっております。
学校評議員会の今後の方向性につきましては、生活が多様化してきた現代において、その在り方についても見直しをする時期に来ていると捉えています。学校と地域や保護者とのつながりを大切にしつつ、コミュニティ・スクールの導入を契機に学校運営協議会に移行していく中で、様々な役割分担についても議論していくべきと考えております。
- 質問事項8
- 青少年委員とコーディネーターの活動について
私も7年間お世話になった青少年委員会は、昭和28年3月に東京都教育委員会により制度化され、こどもたちの非行防止や健全育成のため、昭和40年に各区に事務移管されました。当区では、各小学校区から選出され、昨年は70周年を迎えた団体です。ジュニアリーダー活動支援や都立高校紹介、中学校生徒会交流会など、様々な育成活動に積極的に参加していただいています。
北部地区では、各小学校開催のフェスタ等で、防災・減災イベントを独自で企画して、PTA組織に対してコーディネーター的役割を務めています。残念ながら、46校で委嘱できなかった小学校はありますが、地域での期待と活動例について認識をお伺いします。
青少年委員は歴代PTA会長が選出されている小学校が多く、地域と小学校をつなぐパイプ役であり、保護者・育成者と触れ合い、地域活動に尽力されている立て役者です。改めて、課題について青少年委員もともに協議し、人材発掘に協力いただけることを望みます。
また、地域学校協働本部活動は、コーディネーター研修も進められ、校内植栽や家庭科支援、学習補助等に協力いただいています。ボランティア的支援が強いため、地域からの協力者もあり、PTA活動を卒業した保護者とつながり担い手となる人材確保が、少しずつですが進んでいる学校もあります。同じくコミュニティ・スクールの組織力も期待します。
地域学校協働本部やコミュニティ・スクールの評価と新たなつながりが生まれる期待について、認識をお伺いします。
私の地域では、地下鉄8号線沿線で進められている(仮称)千石駅周辺まちづくり協議会は3回開催され、多世代が集い、多様な意見交換がされ、個々の親睦が深まり、継続的なコミュニティ活動になるチャンスだと感じています。このように、地域活性化につながる自主的な取組の機会を行政側の働きかけを強化して、地域の中心である小中学校の支援の人材確保につなげ、児童・生徒を温かく見守る体制やPTA組織が減少しないようにお願いをして、質問を終わります。
北部地区では、各小学校開催のフェスタ等で、防災・減災イベントを独自で企画して、PTA組織に対してコーディネーター的役割を務めています。残念ながら、46校で委嘱できなかった小学校はありますが、地域での期待と活動例について認識をお伺いします。
青少年委員は歴代PTA会長が選出されている小学校が多く、地域と小学校をつなぐパイプ役であり、保護者・育成者と触れ合い、地域活動に尽力されている立て役者です。改めて、課題について青少年委員もともに協議し、人材発掘に協力いただけることを望みます。
また、地域学校協働本部活動は、コーディネーター研修も進められ、校内植栽や家庭科支援、学習補助等に協力いただいています。ボランティア的支援が強いため、地域からの協力者もあり、PTA活動を卒業した保護者とつながり担い手となる人材確保が、少しずつですが進んでいる学校もあります。同じくコミュニティ・スクールの組織力も期待します。
地域学校協働本部やコミュニティ・スクールの評価と新たなつながりが生まれる期待について、認識をお伺いします。
私の地域では、地下鉄8号線沿線で進められている(仮称)千石駅周辺まちづくり協議会は3回開催され、多世代が集い、多様な意見交換がされ、個々の親睦が深まり、継続的なコミュニティ活動になるチャンスだと感じています。このように、地域活性化につながる自主的な取組の機会を行政側の働きかけを強化して、地域の中心である小中学校の支援の人材確保につなげ、児童・生徒を温かく見守る体制やPTA組織が減少しないようにお願いをして、質問を終わります。
- 質問事項8の回答
- 教育委員会事務局次長(青柳幸恵)
青少年委員は、各小学校の学区域から各1名が選出されることになっており、学校、家庭、地域諸団体の架け橋となり、青少年の健全育成に努め、地域のコーディネートを図る役割を担っております。活動につきましては、都立高校紹介等のほかにも、二十歳のつどい、区民まつりへの参加や、各地域での活動を積極的に行っております。
また、地域学校協働本部及びコミュニティ・スクールにつきましては、学校と地域住民等が力を合わせて学校運営に取り組むことが可能となる仕組みであると考えております。
コミュニティ・スクールにおいては、地域住民や保護者等で構成される学校運営協議会と地域学校協働本部が両輪として連携する必要がございます。コーディネーターの育成をはじめ、地域学校協働本部の充実を図る取組を進めることで、コミュニティ・スクール導入校を拡大し、地域活動を活性化させることにもつながると考えております。
また、地域学校協働本部及びコミュニティ・スクールにつきましては、学校と地域住民等が力を合わせて学校運営に取り組むことが可能となる仕組みであると考えております。
コミュニティ・スクールにおいては、地域住民や保護者等で構成される学校運営協議会と地域学校協働本部が両輪として連携する必要がございます。コーディネーターの育成をはじめ、地域学校協働本部の充実を図る取組を進めることで、コミュニティ・スクール導入校を拡大し、地域活動を活性化させることにもつながると考えております。